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満月共産党綱領

第1章 満月共産党と快楽主義の前史

われわれヤーディストは過去の先人たちの絶え間ない闘争とそれによるかけがえのない犠牲の上に築かれた遺産を享受してきた。

その先人たちの栄光の歴史に敬意を表し、われわれ満月共産党は彼らの闘争を引き継ぐ決意の下本綱領を採択した。

人類は戦争と平和の繰り返しの中、少ない平和の時代の中で数多くの娯楽を生み出してきた。そして産業革命以後の技術の急速な発展は人類の生活をより便利にし、その技術を娯楽へと転換させるに至った。その技術革新は、それ以前のすべての人類の歴史上の娯楽を上回る質と量の快楽を生み出した。そして、インターネットの普及は、その共有速度にさらに拍車をかけ、今ではネット環境さえあれば王侯貴族であろうが資本家であろうが労働者であろうが、瞬時に全世界に自らの作品をあらゆる方法で発表、またそれらを鑑賞できるようになった。

しかしそれは同時にあらゆる「論評」「笑いのネタ」という名の誹謗中傷行為、そしてネットの健全化の名の下に行われる表現規制などをもたらした。それらの暴力的所業によって筆を折った者も少なくない。

そんな中、「​たのしければいいんだお」というヤード氏の提唱は全世界の快楽主義者たちに衝撃と希望を与え、快楽主義の新体系としてのヤーディズムを確立するに至った。

満月共産党は、2011年9月にヤード氏の主導するプチトマ党の兄弟政党として成立し、その崇高な理想を掲げ、闘争を開始するに至ったのである。

第2章 ヤーディズム

ヤーディズムはこの世界に存在するありとあらゆる娯楽及び快楽追及の手段を擁護し、その前提条件としての平和・自由・民主を全面的に支持し、これを抑圧するあらゆる力に対し徹底的に抵抗する。

ヤーディズムは個人の快楽の為ならば他人の快楽を侵害しても良いという考えを支持しない。ヤーディズムが理想とするのは全人民の快楽である。よって積極的に他人を貶め、また弱者を笑いの種にするが如き風潮には絶対に与しない。

ヤーディズムは国境を否定する。すべての人民が快楽を共有する「たのしければいいんだお」精神こそがその根拠である。楽しさの前には国籍や民族は不要である。

ヤーディズムは平等を是とする。誰もが快楽を享受できない社会は「たのしければいいんだお」精神の前に粉砕される。

これらの原則を全ヤーディストの共有事項とし、また党はこの四大原則に則って活動を行う。

すなわち党の目的はヤーディズムに基づいた世界秩序の構築、すなわちヤーディズム革命であり、その理想社会建設事業こそが全党員の義務である。

第3章 党の性格

党は快楽主義者、すなわちヤーディストから構成されるが、解放されるべきは非ヤーディストを含む全人民である。

党の活動は全て民主的に決定されなければならない。これは、解放後の社会運営についても同様である。一党独裁を含む一切の独裁は否定される。ただし、旧支配層である抑圧者に対する専制は許容される。彼らは過去の自らの行いをその身で知ることなしにはわれらの思想をくみ取ることができないからである。その後来るべき時に階級は解消され全人類が共同で快楽を享受することができるのである。

党はヤーディズムもしくはそれに類する快楽主義者との共闘を拒絶しない。これらの勢力との統一戦線はヤーディズム革命推進には不可欠である。ヤーディズムは多種多様な思想を容認する正確である以上、多少の意見の相違は共闘の中で解消されるものと確信する。よってセクト主義・純化主義は革命推進には不要である。

第4章 現在の社会の現状

現状を党が定義するに至ってはまず昨今の日本社会を見るのが早い。近年は特に無用且つ過剰な表現規制が推進されつつある中で、大衆の中でも表現規制に対する関心も高まっている。これはひとえにこれまでの弾圧の中で培われてきた人民の意識の集大成ともいえるものである。

しかしながらそうした中でも支配階級は遅滞なくわれわれの生存権を奪いつつある。青少年健全育成条例を根拠にしたコミケ追放事件などはその顕著な例である。また、東京五輪を口実にしたコミケ追放の策動はまさしくわれらの最後の生存権すらも奪おうとする大攻撃に他ならない。極めつけはマスメディアを利用したいわゆる「オタク叩き」である。オタクは犯罪者予備軍などという戦前の密告制度のごとき弾圧行為には決して屈してはならない。日本の支配階級は時としてわれらの弾圧のために「海外では」という詭弁を弄してくる。日本が異常なのではない、海外が異常である。故に、ヤーディズム革命は海を越えて全世界的な運動としなければならない。

これらの弾圧をはねのけ続けるには相応の労力が必要である。そして、永続的にこれらを廃絶するには、ヤーディストによる権力奪取以外にない。

第5章 今後の展望

ヤーディストが置かれている現状は、年々厳しくなっている。公権力の介入もそれと比例するように多数発生するようになった。

しかし希望は残されている。2016年の参院選においてヤーディストの代弁者である山田太郎参院議員(当時)が落選しながらも全国から29万票の大量得票を実現したのである。これはヤーディズムの歴史的な勝利ともいえる。全国にヤーディストが、同志が29万人もいることは十分すぎるほどに展望があると言わざるを得ない。数の力で勝利する道はまだ残されているのだ。党は、国会の場においてわれらの思想を代弁する議員を送り込むことを当面の目標とする。公権力に対して影響力を保持しつつ、国会をヤーディズムの宣伝の場として利用するのである。

党はあらゆる勢力であろうとこれらの理想実現と戦術的理解者に対してあらゆる支援を厭わないであろう。

​2017年6月15日 採択

2020年9月29日 改定

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